中国地方の春イカ前線に異変あり?
私の気のせいか、例年よりも『春イカ』の中国地方への接岸の傾向が少し変わっている感じがするのですが…。
私が毎年参考にしています山口県山口市の釣具屋さんの『キャスト山口』さんのホームページの釣果写真で、例年だと4月半ば辺りから、山口県萩市でどんどんと釣果が挙がるのですが、今年は4月4日と14日に、1.2キロ、1.4キロが挙がっただけで、その後は山口県下関市で少し挙がっただけなんです。
何かおかしいなぁ?と思って、山陰地域の釣果を見ていると、島根県出雲市辺りの釣果が結構挙がっています。
今までの流れだと、対馬暖流に乗って九州方面から順次、山口県から島根県へと春イカの回遊があって、それに伴って釣果が出てくるのですが、もしかしたら、私の考えすぎかもしれませんが、少し今年は狂っているのか、遅れているのか?スタートが遅くなっています^^;
客観的に見て、その原因を少し考えてみましょうか(^^)
この記事の目次
アングラーの増加に伴って、釣りをするポイントに変化が出ている
かれこれ10数年前位から、エギングの人気が高まって、それに比例してアングラーも急増しました。
すると当然の様に割と釣りをしやすい『漁港』などはアングラーだらけになって、入りたいポイントに中々入れなかったり、更に釣り人のマナーの悪さ問題、漁師さんと釣り人とのトラブルなどで、釣場の釣り禁止などが増えてきている現状です。
私が遠征してきたエリア、山口県の萩市の各漁港や島根県浜田市の各漁港などはとにかく凄い人気で中々思う様に入りたいポイントで釣りができるということが少ないんです。
この傾向は毎年強くなっています。
釣り人の考えることも皆同じで、週末がアングラーだらけになることを見越して、平日に休みを取って釣行しても最近は平日でも人気ポイントには必ず、アングラーがいます^^;
その人気ポイント付近に住まれている人は仕事帰りに釣りに行かれたりできますが、遠征してくる人はそれができません。
そのため、ポイントの場所取りもより激しくなって、最終的には釣り人の釣りをする場所に変化が出てきています。
例えば、島根県浜田市であれば、随分前から渡船を利用して沖堤防に渡るとか、沖磯に渡ったり、地形をGoogleマップなどで確認して、山越えして磯で竿出しするとか、春イカの好条件の整ったサーフとか、アングラーの少ないとこ少ないとこへと釣場が変わってきています。
あとはここ最近では、船でのティップランも人気が出ていますよね。
島根半島の全体図を確認しておきます
上図の色が付いている西側が『出雲市』、その左側が『松江市』になります。
島根県出雲市が春イカの釣果があることには理由があります
もうかなり前から、エギングDVDとか、YouTubeなども含めて、所謂プロアングラーさん達が全国を釣り歩く中で、この『島根県出雲市』のエリアは度々その取材の場として登場します。
それは何故かと言いますと…
春イカ、つまり春の産卵の条件にあった場所が多いんです(^^)
対馬暖流に乗って、春イカが回遊して来て、産卵する場所に適したポイントが多いんです。
①地形的にも産卵に適したポイントが多い
所謂、島根半島と呼ばれるエリアになりますが、大きく分けて東部(島根県松江市)と西部(島根県出雲市)に分かれて、山間部に点々と漁港や磯が点在していて、数多くのエギングポイントが存在するわけです(^^)
②対馬暖流(回遊ルート)から島根半島側へのアプローチで春イカの好条件と合致する
島根半島の地図を確認すると、半島の湾奥部(所謂、湾度)のエリアがある程度の水深があり、更に藻場がある場所が多くて、産卵に適した場所になるわけです。
そして、基本的には漁港内よりは港周辺の磯場からアプローチすることが多くなります。
磯場も歩いて行ける場所もあり、渡船を利用して渡る磯場もあります。
③一番人気のポイントは『大社湾』です。
大社湾と言ってもかなり広いんですけど、南の『大社漁港』から北の『日御碕漁港』までの間になります。
このエリアであれば、地形的にもベイトも溜まりやすくて、対馬暖流が当たって藻場の点在する場所も多くて、春イカの魚影は濃くなります(^^)
上図のピンクに色付けしている部分が、下側が『大社築港』、上側が『日御碕港』になります。
釣行回数を重ねることが可能であれば、出雲エリアを重点的に攻めるのもありです
過去にも何度もお話しましたが、中国地方の春イカシーズンは、4月半ば〜6月半ばがメインとされています。
私は中々釣行回数を重ねることが難しいのですが、もしも可能であるならば、このシーズン中は、この出雲エリアに腰を据えて釣行する方が好釣果を挙げることが可能かもしれませんね(^^)
その一番の理由は、出雲は潮通しのいいポイントが多いことと、漁港や磯、基本的には春イカの釣れる条件が整ったポイントが圧倒的に多いという点です(^^)
今年の私はどうしようかと、カレンダーと潮見表を見ながら、頭を抱えているところです^^;