23ヴァンキャッシュ 狙い目の番手はズバリこれだ
2023年、ヴァンキッシュが新しくなりました。
その1番の特徴は、昨年発売されました22ステラに導入されました機構の『インフィニティテクノロジー』が、新しいヴァンキッシュにも採用されたということです。
みなさんもよくご存知だと思いますが、その大きな特徴はズバリ3つです。
①インフィニティクロス
これは、リールのメインギアの耐久性が上がっているということです。
②インフィニティループ
これは、所謂『超密巻』で、リールを巻く時にスプールが前後する速度が遅くなることで、スプールに糸を巻き取る工程でより強くより密に巻きつけることができます。
このことによって、キャストする時に、ライン放出抵抗が低減されて、飛距離が上がります。
③アンチツイストフィン
これは、ラインローラーの下にアンチツイストフィンと呼ばれるフィンが装着されていて、ラインのたるみを抑えることでスプール下部にラインが脱落することやラインがヨレたままスプールに巻きつけられることを軽減させることができて、ライントラブル全般をより少なくさせることができるわけです。
ここで、シマノさんのリール戦略のことを交えて、少し詳しくご説明していきます(^^)
この記事の目次
シマノさんのリールは、2つのリール群に分けられています
シマノさんの総合カタログのリールページを見ていると、リール名の下に、『コアソリッド』と『マグナムライト』という2つの表記がリールごとに記されています。
これがまさに、シマノさんのリールが2つのグループに分けられているということになります。つまり、2つの路線でリール展開をされているわけです(^^)
①コアソリッド…ステラ、ツインパワー、ストラディック、アルテグラ等
②マグナムライト(クイックレスポンス)…ヴァンキッシュ、ツインパワーXD、ヴァンフォード、ミラベル等
それぞれのグループの最高峰機種が、ステラとヴァンキッシュになるわけです。
コアソリッドの特徴の一番はタフネスです
直訳しますと、『コアとは、芯』『ソリッドとは、堅い』つまり、重くて中心まで堅いずっしりとしたリールということになります。
コアソリッドとは、重く、堅く、そして強いリールのことになります。
まさに大きく引きの強い魚が掛かったら、ゴリゴリ巻くために開発された技術というわけです。
リールの特徴は、滑る様に巻き上げることが可能になります。
マグナムライト(クイックレスポンス)の特徴の一番は高感度です
直訳しますと、『クイックレスポンスとは、迅速な対応』ですので、釣り人の指示に速やかに対応できるリールということになります。
俊敏な動きが求められるルアーフィッシングには持ってこいです(^^) 巻き始めの軽さ、操作性、そして高感度が一番の特徴になります(^^)
クイックレスポンスの初めは、12ヴァンキッシュです
クイックレスポンスが初めて採用されたのが、2012年に発売されました12ヴァンキッシュからです。
クイックレスポンスの仕組みは、重量のあるものを動かすには、それ相当の力が必要になります。このことは、リールにも当てはまると思います。
回転するローターが重い程、止めるのも回転させるのにも力と時間がかかります。逆に軽ければ軽い程、力と時間がかからないわけです。
12ヴァンキッシュのローターは、『CI4+』と呼ばれる樹脂に炭素繊維を混ぜた素材にすることで、それまでのローターよりも重量を軽くすることに成功して、軽やかな巻き心地、巻き始めの速さを手に入れました(^^)
その後、2016年に『マグナムライトローター』が開発されて、この技術が採用されました。
『マグナムライトローター』の特徴は軽いだけではなくて、ローターの形が左右非対称になっています。
左右非対称にするということは、回転が持続しにくく、巻き続けなければならない反面、リールを巻くことを簡単に急停止することができますので、俊敏な動きが可能になるわけです(^^)
23ヴァンキッシュに、22ステラのインフィニティーテクノロジーが導入されました
19ヴァンキッシュをベースに、22ステラのインフィニティテクノロジーが採用されました(^^)
①インフィニティクロス
リール内部のドライブギアとピニオンギアの噛み合う設置面積が向上して、それによって、ギア表面にかかる負荷が分散されて、結果的に耐久性が2倍に向上しました(^^)
②インフィニティループ
リールを巻く時に上下するスプールの動きがゆっくりになり、そのためにラインをスプールにより密に巻くことができる、いわゆる『超密巻き』が可能となり、ラインの放出抵抗が大きく低減して、キャスト時の飛距離が格段にアップしました(^^)
③インフィニティドライブ
これは、リール本体のメインシャフトが見直されて、シャフトの特殊表面処理や特殊加工が施されて、回転トルクも大幅に低減されるなど、耐久性も劇的にアップしました。
23ヴァンキッシュのどの番手を使うのがいいのか?
やはり、クイックレスポンスの特性が一番発揮されるのは、ライトゲームやエギングではないんですかね(^^)
私の場合は、ハイギアをほとんど使わないので、アジング、メバリングだと、1000SSSPG、C2000Sで、エギングでは、C2500Sか2500S、C3000SDHを選びます(^^)
長時間の釣行で、この軽さ、巻きの軽さ、軽さから得ることができる手感度の良さが番手を選ぶ一番の要因になります(^^)
番手選びで、注意することは?
少し前の私のブログで、今年発売されましたダイワさんの23エアリティですが、このリールは22イグジストと同じ路線と特徴を同じにするリールです。
この22イグジストと23エアリティとの関係と同じ様に捉えて、今回ご紹介の23ヴァンキッシュを22ステラには手が届かないけど、ヴァンキッシュならばと購入されるならば、前述しました通りに、狙う魚によっては、あれ?と思うことになってしまう可能性があります。
大きい魚、青物とかヒラスズキなどのパワーのある魚にはちょっと、この23ヴァンキッシュは向いていない可能性も出てくるかもしれません。
番手選びは、慎重にしてみて下さい(^^)